January 10, 2025
インフルエンザや風邪が流行しているので、手洗いうがい、換気をしっかりと行い、体調に気を付けながら活動していきます。
o 。.ルービックレースマスター.。o○
ルービックレースマスターについてご存じですか?
Labで行っている際の子どもたちの様子遊び方、ねらいなどをお伝えできればと思います。
所定の場所に、目的の色のパズル板を配置するために、近くのパズル板をどのように運ぶか考えるとき、
これをここにもってくるには・・・と数手前から思考する習慣を養えます。見通しや手順を思考する経験を積む。
今回は療育の中でこのようなねらいを立てて、取り入れてみました。
9つのキューブが入った箱(キューブダイス)をシャカシャカ振って、出た色の配置と同じ並びを目指して、
それぞれの陣地のパズル板(5×5マス)をスライドさせていくゲームです。
パズル板の真ん中3×3マスを完成させていきます。平面版・対戦型のルービックキューブのようなイメージです。
プレイでは、じっとパズル板に注目しながら、人差し指で何度も何度もスライドさせます。
お互い簡単には完成しないため、諦めずにやり切る力が育まれていきます。
自分がクリアしたあとも悩む相手の姿を見て「かして、こうやるんだよ」とアドバイスするなど
積極的にコミュニケーションをとったりする子どもたちの姿には、あたたかな思いやりなどの他者意識が表現されています。
また、自分の力を相手に貸そうとすることによって自尊感情を高めることにも繋がっていくと考えています。
このゲームが得意な中学生の中には、あまりの速さのために療育士からコツを聞かれると、改めて自分のプレイを振り返り、心がけていることや大事にしていることに気づいて自分なりのやり方を教えてくれる子どももいます。
自分の思考を言語化して伝える力をつけていっていることがわかります。
キューブダイスの並びを記憶してプレイするなど、自分でルールを追加するなど、
楽しむための工夫を自ら積極的にしていく姿もありました。
対象年齢は8歳以上とありますが、お兄さんお姉さんがやっているのを見て指で操作する子どもたちの姿。
シンプルなゲームですが、子どもも大人も楽しめ、発達支援上のいろいろなねらいに対応できるアイテムです。
子ども一人一人にあったねらいを定め、子どもたちの付けたい力を伸ばしていく支援をこれからも行っていきます。